日本弁理士会ラジオ

ON AIR情報

第14回 11月2日放送

弁理士ラジオ 弁理士会マスコットキャラ はっぴょん

出演 弁理士:井澤幹先生 進行:富山幸代

ユニークなデザインを思いついたとき、どんな手続きをすると意匠権を取得できるのでしょうか?

特許と同じように特許庁に出願をする必要があります。

その出願書類を作成する際には、色々な注意が必要になります。意匠はデザインですから特許とは違い、文章ではなく図面を書いたり写真を撮ったりして意匠を特定しています。

ラジオトーク

富山

日本弁理士会プレゼンツ「こちら知的財産相談室」の時間です。こんにちは、富山幸代です。この時間は、日常生活での出来事や、身の回りのものを通じて、知的財産の意味や大切さを学ぶ番組です。今週の番組の回答者は、日本弁理士会弁理士、井澤幹さんです。井澤さん、よろしくお願いします。

井澤

こんにちは。弁理士の井澤幹です。よろしくお願い致します。

富山

早速ですが井澤さん、前回、「意匠」について教えていただきました。製品のデザインに権利があるとは思いませんでした。

井澤

そうですね。身のまわりにあるほとんどの工業製品が意匠の保護対象であるとはなかなかそこまで考えませんよね。

富山

ええ、本当にびっくりしました。それ意外ですが、家電量販店に入っても「このカメラの形は?」、とか、「この冷蔵庫は?」、と意匠について考えるようになってきたり、歩いていても「このマンホールは?」、と想像するようになってきています。

井澤

そうですね。注意して見てみると、どれもどこかにデザインの工夫がありますよね。

富山

はい。そう思って商品の棚を見てみると面白いですよね。あちらこちらに思わぬ発見があります。では井澤さん、もし私がユニークなデザインをある日思いついたとき、これはいけるのではと思ったらどんな手続きをとると、意匠権を取得できるのでしょうか。

井澤

はい。ちゃんとした手続きをすれば意匠権は取得できますよ。

富山

ああ、そうなんですね。

井澤

はい。それでは、意匠登録の手続きについて簡単に説明いたします。

富山

はい。お願いします。

井澤

まず前提として、特許と同じように特許庁に出願をしなければなりません。その出願書類を作成する際には、色々な注意が必要になります。意匠はデザインですから特許とは違い、文章ではなく図面を書いたり写真を撮ったりして意匠を特定しています。図面で特定する場合は、その意匠を正面からだけでなく、後ろからや、上からや、下からや横から、まあいわゆる六面図を作成する必要があります。六面図だけではなくてですね、斜めから見た図や、意匠に凹凸などがある場合は、断面図も必要になります。また意匠はですね、部分意匠といって、製品全体のデザインだけでなく、ある一部分のデザインについても、意匠登録を取ることが出来ます。その場合は意匠を取りたい部分を実線で描き、その他の部分を破線、つまり点線ですね、で表したりします。またデザインは創作時に必ずしも一つのデザインだけが生まれるわけではなく、同じコンセプトのデザイン、つまり似てるけども少し違うデザインが2つ以上生まれる場合があります。この場合は関連意匠と言って、似てるけども少し違う、つまり類似関係にあるデザインを同じ出願人であれば、一定の条件のもと同時期に2つ以上の登録を取得することが可能です。また意匠登録されると一般に公開されてしまいます。なのでこの公開をしてほしくない方は、秘密意匠という制度も利用することができます。このように出願だけでもいろいろな検討が必要になります。そして出願した後は特許庁による審査を受け、2つの大きな要件ですね、1つめは「新規性」と言って世の中に公開されていないこと。2つめは「創作非容易性」と言って簡単なデザインでないこと、の2つの要件を満たせば登録されます。

富山

かなり煩雑ですよね。では、申請書を書くために創作者の方との綿密な打ち合わせと専門的な知識が必要となってきますよね。

井澤

そうですね。そんな時に出番となるのが、私ども日本弁理士会所属の弁理士です。意匠登録したい方を丁寧にフルサポートいたします。日本弁理士会には無料の相談室があります。まずはこちらをご活用ください。その詳細は日本弁理士会ホームページを御覧下さい。

富山

はい。井澤さんありがとうございました。

井澤

ありがとうございました。

富山

また次回も宜しくお願いたします。なお今日の番組ホームページでいつでも聴くことができます。「弁理士 ラジオ」で検索してください。こちら私的財産相談室、この番組は日本弁理士会の提供でお送りしました。また次回をお楽しみに。お相手は富山幸代でした。

〝知的財産〟って何?

私たちの身の回りでは、新しいアイディアを備えた新製品が次々と生み出されています。しかし、それらは簡単に模倣でき、価値を奪われてしまう危険性もあります。そこで役立つのが「知的財産制度」。新しい技術や作品、商品名などの模倣を一定期間禁止することで、保護してくれるのです。

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〝弁理士〟って何?

弁理士は、保護したい新しい発明やアイディアが、すでに別の人によって登録されていないかどうかを調査してくれます。そして、特許庁への出願手続きも代行します。特許出願を弁理士に頼むことで、「高い確率で」「手間を掛けずに」「正しい権利を」押さえることができます。

弁理士の仕事 (日本弁理士会HP)

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